自主ゼミ

 教員の立場として、
 千葉大学生(特に、数学・情報数理学科)に足りないことは何か
を1つだけ挙げるとすると
 自主ゼミに割く時間
と僕は思っている。

自分は、恥ずかしながら、学部1,2,3年生と
 #正確には小中高+大学1,2,3年の期間
ほとんど勉強どころか授業にも出席してなかったので
 学生は勉強に励むべきだ!
と「べき」という表現を使いづらい。

学部4年生でゼミというものを知ってから、
勉強の仕方を教わり、
教科書を自力で読めるようになった。

それから、おそらく4年生の後半には、
友人たちと自主ゼミを開き、
何がしか数学を学んでいたような、
そうでもなかったような気がする。

大学院に入ってからは、
自分の研究だけでは不十分な点を
後輩や他大学の学生と一緒に自主ゼミなどを開いて
勉強してきた。

これ(自主ゼミ)がかなり効果的で
数学の知識を身につける
最高の手段と言うことを実感した。

自主ゼミという文化は、
旧帝大系だと、わりと普通にやられているものらしい。
旧帝大系とは、北大、東北大、東大、名古屋大、京大、阪大、九大のこと。

千葉大学の数学・情報数理学科というと、
僕が着任してから学部生・大学院生と話していても
自主ゼミを開催している雰囲気をみたことも聞いたこともない。
これが、数学を学ぶ上で、大きなハンデになっているのだが
気づいていないようだ。

時々、学生に
 自主ゼミ、やったほうが良いよ
と言っても、何が良いか
伝わっていない様子。

うーん、
残念!!


11月17日~23日

今週(11月17日~23日)は、

 他大学(岡山大学&城西大学)とテレビ会議での研究打ち合わせ
をしたり。

 ブラザー工業、エクシング、産総研との共同研究
が一段落する予定(実質的に共同研究が終了するタイミング)であったり。

 国際会議ICACT2014に投稿していた論文の採択通知
が届いたり。

研究の面で動きがあった気がします。

これから、しばらく、バタバタしそうです。

来週 : 国内シンポジウム SITA2013 にて講演を予定してます。
また、LDPC符号のセッションにて、座長を務めさせて頂きます。

再来週 : 国内出張2回。愛知県(名古屋)、和歌山県(加太)。
その翌週 : 来客(ハワイ大学 Chyba教授)
さらにその翌週 : 東北大学 島倉准教授による、千葉大学集中講義の聴講。
そのまた翌週: クリスマスイブに東芝、産総研と共同研究打ち合わせ。
そのまた翌週: 第二子出産予定日(こちらはプライベートの話)。

とまあ、こんな感じ。

体を壊さないように、注意しなきゃね。


林君(93年、千葉大学理学部数学科入学)、萩原研究室を訪れる

千葉大学の同期が、研究室にきてくれました。

写真 2013-11-12 15 31 45

林君。

変わってなかった。

あんまりにも変わってないから、
 懐かしいね。
 昔はこうだったよねー。
みたいな気持ちにならず。

まるで、連日学校で顔を合わせているような気分に。

林君は、
彼が働いている業界 CRO とは何かを
後輩(数学・情報数理学科の学生)に、
解説しにきてくれたのです。

学生に混じって僕も解説を聴講。
僕の理解だと
 医薬品メーカが実験を行う際、
 実験データを正確に解析したい、
 さらに、実験データの取得の効率を上げたい、
 という要求がある。
 それらを実現するための、
 具体的な実験計画を立てる。
という仕事をしているようです。

統計、情報数理、解析などの複数の高度な数学を駆使しながら
実験計画を考える。
数学者が実世界に活躍できる興味深い業種でした。

ちなみに、うちの妻は、CRO業界に以前から注目していたとのこと。
僕は初耳だったのに。

さすがだ、うちの妻。
写真 2013-11-03 13 42 56

写真は、うちの妻によるエメラルドスプラッシュ。