新2年生、新4年生との研究討論

新学期の授業期間が始まるまでの貴重な時間。

学生と一緒に、研究を楽しんでます。

新2年生と一緒に、音声データの解析方法の自主ゼミをしています。
線形代数の諸々の概念、フーリエ変換、相関係数
といった大学で習う知識が、
どうやって応用されるか学んでいます。

昨日のテーマは
 音程を変えずに、音楽や声の速度を変換するアルゴリズム
でした。

テープに録った音楽は、再生速度を早くすると、音が高くなって聞こえます。
ですが、いろいろな数学を利用すると、再生速度を早くしても、音が高くならずに済みます。
凄いでしょ。

そして、新4年生とは、有限体の表現を研究しています。
符号理論に欠かせない概念「有限体」。
これの表現(行列による表示のこと)で非常に面白いものがあるのです。
存在性が証明されている良い表現を、
具体的に構成する手法があれば便利。
(このブログの読者なら、
 対称群の規約表現をヤング対称子で書く感じに近い
 と言えばわかるかな)

そういう結果を目指して、計算を進めています。

千葉大生の実力をじっくりと垣間見ることができて、
大学に異動して良かったと感じております。