日程 2017年9月6日(水) 〜 9月8日(金)
会場セントコア山口 (山口県山口市)
主催 電子情報通信学会 情報理論とその応用サブソサイエティ
併催 電子情報通信学会 情報理論研究会
助成 山口観光コンベンション協会
実行委員会 安永 憲司(金沢大学,委員長), 中島 規博(東京電機大学), 野崎 隆之(山口大学), 廣友 雅徳(佐賀大学), 細谷 剛(東京理科大学), 堀井 俊佑(早稲田大学)

 

開催趣旨

プログラム

本年の実施形態

参加・宿泊申し込み

会場へのアクセス

会場: セントコア山口

アクセスの詳細はこちらをご覧ください.

*宿泊先は会場とは異なり、道路を挟んで向かいにある翠山荘です.

スケジュール

入門講演

以下の入門講演を予定しています(敬称略).


入門講演1: 小柴 健史(早稲田大学)
【題目】Secure Message Transmission : 可能性と限界
【概要】Secure Message Transmission (SMT) は複数のチャネルを利用してメッセージを転送する暗号プロトコルで,情報理論的安全性を有する。SMTが他の暗号プロトコルの中でどのように使われているか概観し,SMTの具体的なプロトコルを紹介する.また,いくつかの不可能性の議論についても解説を行う.その不可能性を突破するために,枠組みを緩和することも検討されており,そういった事例を紹介する.


入門講演2: 岩本 貢(電気通信大学)
【題目】情報理論的安全性:さまざまな視点から
【概要】情報理論的安全性はシャノンによって暗号文と平文の確率的独立性という形で定義された.この安全性は計算能力に制限をもたない攻撃者に対しても安全という,いわば「最強」の安全性レベルを保証している.本講演では,確率的独立性に基づく定式化と攻撃者の計算能力の関係を考察することから始めて,情報理論的安全性がどのような意味で「最強」と言えるのか,様々な角度から多角的に考察したい.

コードコンペ

第6回誤り訂正符号のワークショップでは,企画セッションとしてコードコンペティションを開催します. 以下の課題を事前に参加者の皆様に挑戦して頂き,優れた回答をされた方をワークショップ当日に表彰するという企画です. 皆様の参加をお待ちしております.


課題内容

以下の条件を満たす削除訂正符号を見つけて下さい.

  1. t 個の削除を訂正することができる2元符号であり,符号語の長さはすべて等しい.
  2. 符号長 N と符号語数 M に関して,N x M が 50000 以下である.(削除訂正可能数を短時間で確認できるように制限しています.)
  3. 符号化レート(log_2(M)/N) が大きい符号である.

今回は,削除訂正数として t = 2, 4, 8 の3部門,それぞれに一般符号部門と線形符号部門があり,計6部門を設けます. t 個の削除を訂正できる符号とは,各符号語について任意の t 個のシンボルを削除し,長さ N-t の系列の集合としたとき, 同じ系列が含まれない系列集合のことです.例えば,符号語 0000, 0011, 1111 で構成される符号は,任意にシンボルを 1 個削除しても同じ系列 にはならず,2個削除すると同じ系列になるものが存在するため,1 個の削除を訂正できる符号です.

削除訂正符号に関しては,以下のサーベイ論文などがあります.

符号の指定方法

一般符号部門では,符号の指定を, 符号長,符号語数,符号語集合を列挙したファイルによって行います. 例えば,符号長 4,符号語数 3,符号語集合 0000, 0101, 1110 の符号を提出する場合は,

4 3
0000
0101
1110

と記載のファイルを提出して下さい. 2元符号のアルファベットは {0,1} とし,符号語は重複がないように列挙して下さい. 提出するファイルの名前は,

(訂正可能数)-(符号長)-(符号語数)-(提出する人の名前).dat

として下さい. 例えば,上記の例のファイルを安永が提出する場合は,1個の削除訂正ができるため,

1-4-3-yasunaga.dat

という名前にします.

線形符号部門では,符号長,次元,生成行列を列挙したファイルで符号を指定します. 例えば,符号長 4,次元 2,生成行列 1100, 0011(つまり符号語は 0000, 1100, 0011, 1111)の場合は,

4 2
1100
0011

と記載のファイルを提出して下さい. 提出するファイルの名前は,

lin-(訂正可能数)-(符号長)-(次元)-(提出する人の名前).dat

のようにして下さい. 例えば,上記の例のファイルを安永が提出する場合は,

lin-1-4-2-yasunaga.dat

という名前にします.

提出された符号の性能(削除訂正可能数と符号化レート)は実行委員で用意した以下のC言語プログラムで判定します. このプログラムでは,符号語間の最長共通部分系列の長さを求めることで,削除訂正可能数を導出しています. プログラムに不備等を発見された場合は,速やかに教えて頂けると助かります.

提出先

9月1日(金)17:00(延長しました)までに下記のアドレス宛にファイルを提出して下さい. 複数提出する場合は,zip などでまとめて下さい.

宛先:ECC-COMPE2017@ml.kanazawa-u.ac. (@より前のアルファベットを小文字にして末尾にjpを付加してください)

件名:コードコンペ課題提出

提出されたファイルを実行委員会で確認し,各部門において優れた符号を提出した人を,ワークショップ当日に表彰します. 該当者には,ワークショップで簡単なプレゼンを行って頂きます.

その他

不明な点は実行委員会にお尋ね下さい.

お問い合わせ

本ワークショップに関するお問い合わせは,実行委員会アドレス ECC-WS2017@ict.cei.uec.ac. (@より前のアルファベットを小文字にして末尾にjpを付加してください)宛にお願いします.


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