日程 | 2014年9月17日(水) 〜 19日(金) |
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会場 | 鳩山荘 松庵 (千葉県館山市) |
主催 | 電子情報通信学会 情報理論とその応用サブソサイエティ |
併催 | 電子情報通信学会 情報理論研究会 |
実行委員会 | 廣友 雅徳(佐賀大,委員長),笠井 健太(東工大),野崎 隆之(神奈川大),萩原 学(千葉大),細谷 剛(東京理科大),八木 秀樹(電通大) |
開催趣旨
本ワークショップは,誤り訂正符号およびその関連分野について,従来の研究会の形式にとらわれることなく,より突っ込んだ議論を行う場を提供します.
前身である「LDPC符号ワークショップ」からスコープを広げ,より多くの方が興味を持ちやすく,参加しやすいワークショップを目指しています.
ワークショップでは一般講演枠や招待講演枠を設けます.
一般講演枠では,オリジナルな研究成果の発表に限らず,チュートリアルやサーベイ,
他者の研究紹介,問題提起,国際会議報告といった誤り訂正符号の研究動向に関する発表も広く歓迎します.
本年の実施形態
- 電子情報通信学会 情報理論研究会(IT研究会)との併催で実施いたします.参加者の方は,IT研究会・ワークショップの区別無く,各セッションにご参加頂けます.
- ワークショップの参加には,参加申し込みが必要です.参加・宿泊申込 についてご確認いただき,お申し込みください.
- 本ワークショップは合宿形式で行います.宿泊先は,原則,鳩山荘 松庵をご利用頂きます.
- 鳩山荘 松庵の宿泊数には制限がありますので,参加申し込みの受付開始後,できる限り早くお申し込みください.
- 予稿なしの発表は,ワークショップ枠(17・18日)での発表になります.オリジナルな研究成果の発表に限らず,誤り訂正符号に関連する話題のチュートリアルやサーベイ, 他者の研究紹介,問題提起,国際会議報告などの発表も広く歓迎します.
- 新規性を伴うまとまった研究の成果は,できる限りIT研究会(19日)でご発表下さい.IT研究会での発表は,電子情報通信学会 技術報告誌に掲載される予稿をご執筆頂きます.
- ワークショップ企画講演として,招待講演,特別講演などを予定しています.
スケジュール
6月27日(金) ワークショップ講演申込 受付開始
7月15日(火) ワークショップ参加申込/宿泊申込/懇親会申込 受付開始
7月15日(火) IT研究会発表申込 締切
7月31日(木)8月 8日(金) ワークショップ講演申込 締切 ※延長しました
8月 8日(金)8月12日(火) ワークショップ講演プログラム公開予定 ※変更しました
8月22日(金)8月29日(金) ワークショップ参加申込/宿泊申込/懇親会申込 締切 ※延長しました
8月29日(金) ワークショップ料金支払い期限
9月17日(水)〜19日(金) ワークショップ開催
- 17日 ワークショップ
- 18日 ワークショップ(ワークショップ後に懇親会を開催予定)
- 19日 IT研究会
講演申込
- IT研究会(19日)での発表申込は締め切りました.
- ワークショップ枠(17・18日)での発表申込は締め切りました.ワークショップ枠での発表には,予稿の執筆・出版はございません.
参加・宿泊申込
- ワークショップの参加および宿泊の申込は締め切りました.
- ワークショップ枠(17・18日)の講演を聴講される方には事前に参加申込をしていただき,参加費をお支払いいただきます.IT研究会(19日)の講演のみ聴講される方は,参加費は徴収いたしません.
- 18日(木)の夜に懇親会を予定しております.18日宿泊を申し込まれた方には,ワークショップ運営として宿泊・食事を取りまとめる都合上,懇親会への参加をお願い致します.
- 実行委員会を通さずに会場ホテルにご宿泊の場合,通常の夕食を懇親会に振り替えることはできません.懇親会に参加される場合,懇親会費を別途頂戴することになりますので,ご注意ください.
- 参加費,宿泊費,懇親会費の料金は 料金表 でご確認ください.
- 料金のお支払い方法は,参加・宿泊申込ページからダウンロードできる『申込内容連絡フォーム』でご確認ください.こちら からダウンロードできます.
- 講演者:
- 栗林 稔(神戸大)
- 講演題目:
- 電子指紋符号の最適な検出法
- 講演日:
- 9月19日(金)
- 概要:
- 理論的に符号長を最短のオーダに抑えられる確率的電子指紋符号の構成法が2003年にG. Tardosによって提案されて以来,符号長を如何に短く抑えるかに注目が集まり,様々な理論的な解析や符号構成方法の修正がなされてきた.最近では,受信した符号語から結託攻撃のタイプを推定する研究や,推定により得られた情報を最大限に活かした検出器の設計に関する研究が盛んに行われている.また,現実的な環境を想定した攻撃仮定の緩和,雑音環境下での信号処理も含めた検出器の研究も多く発表されている.本講演では,これらの研究について紹介する.
- 講演者:
- 石橋 功至(電通大)
- 講演題目:
- Spinal符号の実装と評価
- 概要:
- 本発表では2012年にPerryらによって提案されたSpinal符号について概説し,ソフトウェア無線によるSpinal符号の実装および,その評価結果を紹介する.さらに最近の研究動向を通してSpinal符号の問題点,その他のレートレス符号との関係性を明らかにし,最後にSpinal符号を含めたレートレス符号の無線通信への応用・期待について述べる.
- 講演者:
- 井沼 学(城西大)
- 講演題目:
- バイオメトリクスのセキュリティと誤り訂正符号
- 概要:
- 指紋や静脈画像などの生体情報を使って認証を行うバイオメトリクス認証において,センサで採取した登録生体情報(テンプレート)を従来の暗号技術のみで暗号化して保管する場合は,鍵を管理する管理者の不正等によってテンプレートが漏えいする危険性がある.近年,よりオープンな環境でバイオメトリクス認証を行うため,管理者の信用のみに頼らずに,本人の生体情報と近い情報がない限り(本人が認証を行わない限り)元のテンプレートを復元できない技術(テンプレート保護技術)が注目されており,安全性評価のための国際標準規格化も進行中である.本講演では,テンプレート保護技術においてとくに重要視されている安全性概念と,誤り訂正符号を用いた典型的なテンプレート保護プリミティブであるFuzzy schemeの安全性について紹介する.
- 講演者:
- 楫 勇一(奈良先端大)
- 講演題目:
- 量的情報流解析と情報理論
- 概要:
- 計算は,広い意味での通信の一種であり,一般には,計算の結果(出力)を知ることで,計算の入力に関する情報を得ることができる.計算の入力が機密性の高い情報の場合,たとえ入力を秘匿しても,計算結果を通じて機密情報が漏えいする可能性もある.近年,主としてプログラム理論の分野において,プログラム等を介して漏洩する情報の量を定量的に議論する試みがなされており,それら一連の研究は「量的情報流解析」と呼ばれている.あきらかに,量的情報流解析は情報理論と密接に関係すると考えられるが,現時点では,両研究分野の間に十分な交流があるとは言えないのが現状である.本講演では,量的情報流解析に関する基礎的な考え方を紹介し,情報理論の立場からどのような貢献ができるのか,議論を行う.
- 講演者:
- 竹内 純一(九大)
- 講演題目:
- スパース重ね合わせ符号の概要
- 概要:
- Barron and Joseph (2010)によって提案されたスパース重ね合わせ符号は,効率的復号アルゴリズムのもとでAWGNキャパシティを達成することが示されている.しかしながら,現実的な符号長や計算資源のもとではいくつかの問題点がある.本講演では,この符号の概要と,現在行われている改良のための努力について紹介する.
- 講演者:
- 安永 憲司(金沢大)
- 講演題目:
- 計算量制限通信路における誤り訂正
- 概要:
- 符号理論における代表的な誤り通信路モデルは,二元対称通信路と最悪ケース通信路である.両通信路は,通信路が行う計算量の観点から大きな違いがある.両者の中間的な通信路モデルとして,計算量制限通信路が Lipton によって導入された.本講演では,計算量制限通信路に関する既存研究および最新の研究成果を紹介する.
- 講師:
- 小西 たつ美(愛知工大)
- 講演題目:
- お互いを活かす時空間符号と誤り訂正符号
- 講師:
- 萩原 学(千葉大)
- 講演題目:
- Gabidulin符号と有限体の構造
- 講師:
- 吉田 隆弘(横浜商科大)
- 講演題目:
- 再生成符号の概要
- 住所:千葉県館山市見物787-2
- TEL: 0470-29-2311
講演プログラム
9月17日(水)13:30-15:20 特別講演セッション (概要) | ||
13:30-14:20 | [特別講演1]スパース重ね合わせ符号の概要 | 竹内 純一(九大) |
14:30-15:20 | [特別講演2]Spinal符号の実装と評価 | 石橋 功至(電通大) |
15:20-15:40 | 休憩(20分) | |
9月17日(水)15:40-17:50 一般セッション | ||
15:40-16:10 | Hermite曲線上の符号構成および復号法 | 河田 貴久(名工大) |
16:10-16:40 | GDBF復号法の最近の研究動向(サーベイ) | 小川 聖至,和田山 正(名工大) |
16:40-17:20 | Bitwise MAP Algorithm for Group Testing based on Holographic Transformation | 和田山 正,泉 泰介(名工大),三村 和史(広島市大) |
17:20-17:50 | 受信シンボル数にもとづいたSpinal符号の復号法 | 森島 佑(鈴鹿高専) |
9月18日(木)9:00-11:50 企画セッション:今さら聞けない入門講座 | ||
9:00-9:50 | [入門講座1]Gabidulin符号と有限体の構造 | 萩原 学(千葉大) |
10:00-10:50 | [入門講座2]再生成符号の概要 | 吉田 隆弘(横浜商科大) |
11:00-11:50 | [入門講座3]お互いを活かす時空間符号と誤り訂正符号 | 小西 たつ美(愛知工大) |
11:50-13:20 | 昼食(90分) | |
9月18日(木)13:20-16:10 特別講演セッション (概要) | ||
13:20-14:10 | [特別講演3]計算量制限通信路における誤り訂正 | 安永 憲司(金沢大) |
14:20-15:10 | [特別講演4]量的情報流解析と情報理論 | 楫 勇一(奈良先端大) |
15:20-16:10 | [特別講演5]バイオメトリクスのセキュリティと誤り訂正符号 | 井沼 学(城西大) |
16:10-16:30 | 休憩(20分) | |
9月18日(木)16:30-17:50 一般セッション | ||
16:30-17:10 | Quantum Strongly Secure Ramp Secret Sharing | Paul Zhang (Caltech, USA),松本 隆太郎(東工大) |
17:10-17:50 | 非確率的な秘密分散法への一検討 | 西新 幹彦,大草 健人(信州大) |
講演終了後に懇親会を開催します. | ||
9月19日(金)9:00-14:40 IT研究会 (プログラム) 以下の招待講演を予定しています. |
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10:50-11:40 | [招待講演]電子指紋符号の最適な検出法 | 栗林 稔(神戸大) |
招待講演
以下の招待講演を予定しています(敬称略).
特別講演
以下の特別講演を17,18日に予定しています(敬称略,順不同).
企画セッション
以下の講師をお招きして,基礎的な内容について入門講座を開きます(敬称略,順不同).
会場へのアクセス
会場: 鳩山荘 松庵
会場へのアクセスの詳細はこちらをご覧下さい.
お問い合わせ
本ワークショップに関するお問い合わせは,実行委員長 廣友(hirotomo@cc.saga-u.ac.jp)宛てにお願いします.