日程 | 2016年8月31日(水) 〜 9月2日(金) |
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会場 | ニューハートピア (佐賀県武雄市) |
主催 | 電子情報通信学会 情報理論とその応用サブソサイエティ |
併催 | 電子情報通信学会 情報理論研究会 |
実行委員会 |
細谷 剛(東京理科大学,委員長),
中島 規博(東京電機大学),
野崎 隆之(山口大学), 萩原 学(千葉大学), 廣友 雅徳(佐賀大学), 堀井 俊佑(早稲田大学), 三宅 茂樹(NTT 未来ねっと研究所), 八木 秀樹(電気通信大学), 安永 憲司(金沢大学) |
開催趣旨
- 本ワークショップは,誤り訂正符号およびその関連分野について, 従来の研究会の形式にとらわれることなく,より突っ込んだ議論を行う場を提供します.
- 前身である「LDPC符号ワークショップ」からスコープを広げ, より多くの方が興味を持ちやすく, 参加しやすいワークショップを目指しています.
- ワークショップでは一般セッション,ポスターセッション,特別講演などを設けます.
- 一般セッションは,参加者から申込み頂いた講演で構成されます. オリジナルな研究成果の発表に限らず,チュートリアルや サーベイ,他者の研究紹介,問題提起, 国際会議報告といった誤り訂正符号の研究動向に関する発表も広く歓迎します.
- ワークショップ企画講演として,特別講演,入門講演などを予定しています.
プログラム
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8月31日(水)
- 12:45-13:10 受付
- 13:10-15:20 特別講演セッション(座長:細谷 剛)
- 13:10-14:10 [特別講演1] 講演者:原田 康祐 (東芝ストレージ&デバイスソリューション)
Hard Disk Driveの高記録密度化を目指す信号処理方式の最近の動向 - 14:20-15:20 [特別講演2] 講演者:小林 学(湘南工大)
マルチコンピュータシステムの故障診断問題と誤り訂正符号
- 13:10-14:10 [特別講演1] 講演者:原田 康祐 (東芝ストレージ&デバイスソリューション)
- 15:20-15:50 休憩
- 15:50-17:40 一般講演セッション1(座長:八木 秀樹)
- 15:50-16:10 西新 幹彦(信州大) 非確率的秘密分散法におけるラテン方陣の整合性について
- 16:10-16:30 安永 憲司 (金沢大) CCA安全な誤り訂正符号
- 16:30-16:50 休憩
- 16:50-17:30 松本 隆太郎 (東工大) Adding Secrecy to the Rank-Metric List-Decodable Codes
- 9:00-11:10 学生招待講演セッション(座長:堀井 俊佑)
- 9:00- 10:00 [学生招待講演1] 瀧田 愼(神戸大)
シンボルペア通信路に対する誤り訂正符号 - 10:10-11:10 [学生招待講演2] 阪井 祐太(福井大)
ポーラ符号への入門
- 9:00- 10:00 [学生招待講演1] 瀧田 愼(神戸大)
- 11:10-11:30 休憩
- 11:30-12:00 [企画セッション]プログラミングコンペ (座長:中島 規博)
- 12:00-13:20 休憩
- 13:20-15:30 入門講演セッション(座長:安永 憲司)
- 13:20-14:20 [入門講演1] 藤沢 匡哉(東京理大) 代数曲線符号とその高速復号法について
- 14:30-15:30 [入門講演2] 吉田 隆弘(横浜商科大) 分散ストレージシステムにおける符号化法の研究動向:再生成符号を中心に
- 15:30-16:00 休憩
- 16:00-17:30 一般講演セッション2(座長:野崎 隆之)
- 16:00-16:20 鎌塚 明 (早大) 復元および再生成に関する条件を一般化した再生成符号の複数割当法による構成法
- 16:20-16:40 柴田 凌 (東京理大) IDS通信路における確定シンボルを用いた同期処理法
- 16:40-16:50 休憩
- 16:50-17:10 中原悠太 (早大) 富士山型空間結合符号
- 17:10-17:30 堀井 俊佑(早大) 国際会議報告 ``IEEE ISIT2016''
- 18:30- 懇親会(要申込)
- IT研究会
9月1日(木)
9月2日(金)
本年の実施形態
- 電子情報通信学会 情報理論研究会(IT研究会)との併催です. ワークショップの参加者は,IT研究会・ワークショップの区別無く,各セッションにご参加頂けます.
- ワークショップの参加には,参加申し込みが必要です. ワークショップの参加・宿泊・昼食を希望される方は参加・宿泊・昼食申込フォーム から登録してください. 9/2に開催の情報理論研究会だけ参加し,9/2の昼食だけを申し込まれる方も,ワークショップ参加・宿泊・昼食申込ページで手続きをしてください.この場合も申込内容連絡フォームの提出が必要であり,振込手数料をご負担頂くことになります.
- 8月31日に武雄温泉駅と会場間の無料送迎バスを手配します.利用される方は参加・宿泊・昼食申込フォームからお申し込みください.
- 本ワークショップは合宿形式で行います.本年度の宿泊先は,原則,ニューハートピアをご利用頂きます.
- 宿泊は実行委員を通じての申し込みをお願いしています(宿泊申し込みは7月1日開始予定です). ニューハートピアの宿泊数には制限があり、申込者多数の場合は先着順とさせて頂きます. できる限り早くお申し込みください.
- 講演にはワークショップ枠とIT研枠の2種類があります.
- ワークショップ枠(8月31日・9月1日)での発表は予稿は出版されません. ワークショップ枠では,オリジナルな研究成果の発表に限らず誤り訂正符号に関連する話題のチュートリアルや サーベイ, 他者の研究紹介,問題提起,国際会議報告などの発表も広く歓迎します. ワークショップ枠での講演・ポスターを希望される方は 講演・ポスター申込フォーム から登録してください. 講演・ポスター申込ページにアクセスできない場合は,実行委員会までメールでご連絡ください.
- IT研枠での発表には,電子情報通信学会 技術報告誌に掲載される予稿の執筆が必要になります. 新規性を伴うまとまった研究の成果は,IT研枠(IT研究会,9月2日)にてご発表ください. 研究会発表申込システムから申込みいただけます.
講演申込み (一般セッション)
- 一般セッションには事前申込が必要です. ワークショップでの講演とIT研究会での講演は、申し込み方法が異なります.ご注意ください.
- 一般セッションには講演セッションとポスターセッションの2種類があります. ポスターセッションでは進行中の研究内容を発表・議論するセッションです.学生の発表を歓迎します.
- ワークショップではオリジナル研究成果の発表に限らず, 誤り訂正符号に関連する話題のチュートリアル・サーベイ・他者の研究紹介・問題提起・ 国際会議報告といった発表を広く歓迎します. 講演を希望される方は 講演・ポスター申込フォーム から申込みください.
- ポスターセッションを申し込む場合は,A0サイズ(横841mm×縦1189mm)以下のポスター資料1枚の用意をお願いします. 壁に貼り付けるテープは実行委員会で用意します. ポスター資料の冒頭に「発表題目」と「著者名」の記載をお願いします.
- ワークショップ枠での発表には,予稿の執筆・出版はありません.
スケジュール
7月 1日(木) ワークショップ講演申込/参加申込/宿泊・懇親会申込 受付開始
8月 3日(水) ワークショップ講演申込/参加申込/宿泊・懇親会申込 締切
8月31日(水)〜9月2日(金) ワークショップ開催
- 8月31日 ワークショップ
- 9月1日 ワークショップ(ワークショップ後に懇親会を開催予定)
- 9月2日 IT研究会
参加・宿泊・昼食申し込み
- ワークショップ期間(8月31日・9月1日)内の講演を聴講される方は, ワークショップへの参加申込みが必要です.参加費が発生します.
- ワークショップの参加・宿泊・昼食を希望される方は参加・宿泊・昼食申込フォーム から登録してください.
- IT研期間(9月2日)内の講演のみを聴講される場合,ワークショップへの参加費は発生しません.ただしワークショップ会場で昼食を希望される場合は,ワークショップ参加者と同様の手順で昼食のお申し込みをお願いします(この場合でもワークショップへの参加費は必要ありません).
- 9月1日(木)の夜に懇親会を予定しております. 9月1日に宿泊を申し込まれた方には, ワークショップ運営として宿泊・食事を取りまとめる都合上, 懇親会への参加をお願い致します.
- 実行委員会を通さずに会場ホテルにご宿泊の場合, 通常の夕食を懇親会に振り替えることはできません. 懇親会に参加される場合, 懇親会費を別途頂戴することになりますのでご注意ください.
- 施設の周りに昼食を取れる施設はありません.参加費や宿泊費と同様,実行委員会で昼食(ワークショップ会場のレストラン)の事前予約を承っています.ワークショップ会場で昼食を取られることが確実な場合は昼食もお申し込みください.
- 参加費,宿泊費,懇親会費,昼食代の料金は 料金表 でご確認ください.
- 料金のお支払い方法は,参加・宿泊申込ページからダウンロードできる『申込内容連絡フォーム』でご確認ください. こちら からダウンロードできます.
- 8月31日に武雄温泉駅と会場間の無料送迎バスを手配します.利用される方は参加・宿泊・昼食申込フォームからお申し込みください.
- ワークショップおよびIT研で発表される学生が宿泊申し込みを希望される場合,宿泊費の割引が可能です.詳しくは上記の申込ページおよび料金表をご確認ください.
特別講演
以下の特別講演を予定しています(敬称略).
特別講演1: 原田 康祐(株式会社東芝ストレージ&デバイスソリューション社)
【題目】
Hard Disk Driveの高記録密度化を目指す信号処理方式の最近の動向
【概要】
近年のHard Disk Drive(HDD)は,Solid State Drive(SSD)に代表される半導体ストレージから攻勢を仕掛けられている.
SSDから見たHDDの利点は,記録されるビット単価の安さであること他ならない.
しかし現在,HDDのビット単価を下げるために必要な記録密度の向上が激しく鈍化していることが大きな問題となっている.
この問題に対し,HDDの記録密度向上を狙う記録再生信号処理方式として,瓦書き記録(Shingled-Writing Recording: SWR)と二次元磁気記録(Two-DimensionalMagnetic Recording: TDMR)の研究開発が進められている.
本発表では,これら新記録方式の概説と,新方式実現の仮定の下で検討が可能となる現実的な二次元拘束符号化と等化方式を提案し,提案法による記録密度向上効果について示す.
特別講演2: 小林 学(湘南工科大学)
【題目】
マルチコンピュータシステムの故障診断問題と誤り訂正符号
【概要】
近年大規模コンピュータシステムによる並列計算や,1台のGPUに多数のコアプロセッサが入っているマルチプロセッサシステムが盛んに利用されている.
このようなシステムに対して,プロセッサの故障を診断するシステムは古くから研究されている.
本講演ではこの故障診断問題と誤り訂正符号の関係を解説し,LDPC符号の復号法を応用した故障診断法,並びに密度発展法を用いた故障診断システムの評価手法について述べる.
入門講演
以下の入門講演を予定しています(敬称略).
入門講演1: 藤沢 匡哉(東京理科大学)
【題目】
代数曲線符号とその高速復号法について
【概要】
代数曲線符号は代数曲線に基づいて定義される符号のクラスであり、優れた符号を構成できることで知られている。
本講演では、代数曲線符号の高速復号法であるBMSアルゴリズムを解説し、最近の結果である多点代数曲線符号への適用について紹介する。
入門講演2: 吉田 隆弘(横浜商科大学)
【題目】
分散ストレージシステムにおける符号化法の研究動向:再生成符号を中心に
【概要】
近年,多様化するニーズに合わせた次世代分散ストレージシステム向けの符号化法に関する研究が盛んに行われている.
本講演では,分散ストレージシステムにおける符号化法の最近の研究動向について,特に故障ノードを効率的に修復できる再生成符号を中心に紹介する.
学生招待講演
以下の学生招待講演を予定しています(敬称略).
学生招待講演1: 阪井 祐太(福井大学)
【題目】
ポーラ符号への入門
【概要】
Arikanが考案したポーラ符号は,低計算量な符号化・復号化法によって2元入力無記憶通信路の対称通信路容量を達成することが厳密に証明された2009年以来,盛んに研究されている.
ポーラ符号では,有限代数系上の演算による情報量(たとえば,条件付きエントロピーなど)の変化が重要であり,情報理論的な関心も高い.
本講演では,ポーラ符号の基本的な理論と符号構成法の例を軸に,ポーラ符号研究の基礎を紹介する.
学生招待講演2: 瀧田 愼(神戸大学)
【題目】
シンボルペア通信路に対する誤り訂正符号
【概要】
シンボルペア通信路は高密度かつ高速な磁気記録媒体の読み取り通信路をモデル化したものである.
この通信路では隣接して記録されている二つのシンボルを同時に読みだすことを考えている.
本講演では,シンボルペア通信路を紹介した後,その通信路に対する誤り訂正符号の構成方法と復号法に関する既存研究や最近の研究状況を紹介する.
企画セッション
第5回誤り訂正ワークショップでは,企画セッションとしてプログラミングコンペティションを開催します. 以下の課題を事前に参加者のみなさまに挑戦していただき,特に優れたものをワークショップ当日に表彰するという企画です. 皆さまのご参加をお待ちしております.
1. 以下の課題を取り組んでください.
集合 C を次で定める.
C := { 00000, 10001, 01010, 11011, 11100, 00111}
この C に対して,次のa,b,cに示す3種類の誤りをすべて訂正できるプログラムを作成しなさい.
ただし,プログラミング言語の種別は問わず,ソースコードはできるだけ短くすること.
a. 1削除誤り.
b. 1挿入誤り.
c. 1消失誤り.
(誤りa,b,cの具体例)
a. 10001 --> 1001 2,3,4番目いずれかの0が削除された.
b. 10001 --> 101001 2番目と3番目の間に1が挿入された.
c. 10001 --> *0001 1番目の1が消失した.
2. 提出先
8月26日(金)17:00までに実行委員会宛にソースコード(実行環境(OS,コンパイラ)も明記)とa,b,cそれぞれの実行結果のキャプチャ画面を送ってください。
誤り訂正符号のワークショップ実行委員会
ECC-WS2016@ict.cei.uec.ac.
(@より前のアルファベットを小文字にして末尾にjpを付加してください)
件名:企画セッション課題
3. ワークショップ当日
提出されたソースコードは実行委員会で確認し,特に優れたものにはワークショップ当日表彰し,簡単に実行結果をプレゼンしていただきます。各自プレゼン用のPCをお持ちください。
4. その他
不明な点は上記ワークショップ実行委員会宛におたずねください。
5. 優秀者
以下の三名を優秀者として表彰しました(敬称略)。
野崎隆之(山口大学)
萩原学(千葉大学)
柴田凌(東京理科大学)
また、以下の方が当日飛び入り参加でソースコードを発表してくださいました(敬称略)。
Justin Kong(千葉大学)
会場へのアクセス
会場: ニューハートピア
- 住所:佐賀県武雄市武雄町大字永島15750-1
- TEL: 0954-23-4477
会場へのアクセスの詳細はこちらをご覧ください.
8月31日に武雄温泉駅と会場間の無料送迎バスを手配します.利用される方は参加・宿泊・昼食申込フォームからお申し込みください.
お問い合わせ
本ワークショップに関するお問い合わせは,実行委員長 細谷 HOSOYA@rs.tus.ac. (@より前を小文字にして末尾にjpを付加してください)宛てにお願いします.