日程 2016年8月31日(水) 〜 9月2日(金)
会場ニューハートピア (佐賀県武雄市)
主催 電子情報通信学会 情報理論とその応用サブソサイエティ
併催 電子情報通信学会 情報理論研究会
実行委員会 細谷 剛(東京理科大学,委員長), 中島 規博(東京電機大学), 野崎 隆之(山口大学),
萩原 学(千葉大学), 廣友 雅徳(佐賀大学), 堀井 俊佑(早稲田大学), 三宅 茂樹(NTT 未来ねっと研究所), 八木 秀樹(電気通信大学), 安永 憲司(金沢大学)

 

開催趣旨

プログラム

本年の実施形態

講演申込み (一般セッション)

スケジュール

7月 1日(木) ワークショップ講演申込/参加申込/宿泊・懇親会申込 受付開始

8月 3日(水) ワークショップ講演申込/参加申込/宿泊・懇親会申込 締切

8月31日(水)〜9月2日(金) ワークショップ開催

参加・宿泊・昼食申し込み

特別講演

以下の特別講演を予定しています(敬称略).


特別講演1: 原田 康祐(株式会社東芝ストレージ&デバイスソリューション社)
【題目】 Hard Disk Driveの高記録密度化を目指す信号処理方式の最近の動向
【概要】 近年のHard Disk Drive(HDD)は,Solid State Drive(SSD)に代表される半導体ストレージから攻勢を仕掛けられている. SSDから見たHDDの利点は,記録されるビット単価の安さであること他ならない. しかし現在,HDDのビット単価を下げるために必要な記録密度の向上が激しく鈍化していることが大きな問題となっている. この問題に対し,HDDの記録密度向上を狙う記録再生信号処理方式として,瓦書き記録(Shingled-Writing Recording: SWR)と二次元磁気記録(Two-DimensionalMagnetic Recording: TDMR)の研究開発が進められている. 本発表では,これら新記録方式の概説と,新方式実現の仮定の下で検討が可能となる現実的な二次元拘束符号化と等化方式を提案し,提案法による記録密度向上効果について示す.


特別講演2: 小林 学(湘南工科大学)
【題目】 マルチコンピュータシステムの故障診断問題と誤り訂正符号
【概要】 近年大規模コンピュータシステムによる並列計算や,1台のGPUに多数のコアプロセッサが入っているマルチプロセッサシステムが盛んに利用されている. このようなシステムに対して,プロセッサの故障を診断するシステムは古くから研究されている. 本講演ではこの故障診断問題と誤り訂正符号の関係を解説し,LDPC符号の復号法を応用した故障診断法,並びに密度発展法を用いた故障診断システムの評価手法について述べる.

入門講演

以下の入門講演を予定しています(敬称略).


入門講演1: 藤沢 匡哉(東京理科大学)
【題目】 代数曲線符号とその高速復号法について
【概要】 代数曲線符号は代数曲線に基づいて定義される符号のクラスであり、優れた符号を構成できることで知られている。 本講演では、代数曲線符号の高速復号法であるBMSアルゴリズムを解説し、最近の結果である多点代数曲線符号への適用について紹介する。


入門講演2: 吉田 隆弘(横浜商科大学)
【題目】 分散ストレージシステムにおける符号化法の研究動向:再生成符号を中心に
【概要】 近年,多様化するニーズに合わせた次世代分散ストレージシステム向けの符号化法に関する研究が盛んに行われている. 本講演では,分散ストレージシステムにおける符号化法の最近の研究動向について,特に故障ノードを効率的に修復できる再生成符号を中心に紹介する.

学生招待講演

以下の学生招待講演を予定しています(敬称略).


学生招待講演1: 阪井 祐太(福井大学)
【題目】 ポーラ符号への入門
【概要】 Arikanが考案したポーラ符号は,低計算量な符号化・復号化法によって2元入力無記憶通信路の対称通信路容量を達成することが厳密に証明された2009年以来,盛んに研究されている. ポーラ符号では,有限代数系上の演算による情報量(たとえば,条件付きエントロピーなど)の変化が重要であり,情報理論的な関心も高い. 本講演では,ポーラ符号の基本的な理論と符号構成法の例を軸に,ポーラ符号研究の基礎を紹介する.


学生招待講演2: 瀧田 愼(神戸大学)
【題目】 シンボルペア通信路に対する誤り訂正符号
【概要】 シンボルペア通信路は高密度かつ高速な磁気記録媒体の読み取り通信路をモデル化したものである. この通信路では隣接して記録されている二つのシンボルを同時に読みだすことを考えている. 本講演では,シンボルペア通信路を紹介した後,その通信路に対する誤り訂正符号の構成方法と復号法に関する既存研究や最近の研究状況を紹介する.

企画セッション

第5回誤り訂正ワークショップでは,企画セッションとしてプログラミングコンペティションを開催します. 以下の課題を事前に参加者のみなさまに挑戦していただき,特に優れたものをワークショップ当日に表彰するという企画です. 皆さまのご参加をお待ちしております.


1. 以下の課題を取り組んでください.

集合 C を次で定める.
C := { 00000, 10001, 01010, 11011, 11100, 00111}
この C に対して,次のa,b,cに示す3種類の誤りをすべて訂正できるプログラムを作成しなさい.
ただし,プログラミング言語の種別は問わず,ソースコードはできるだけ短くすること.

a. 1削除誤り.
b. 1挿入誤り.
c. 1消失誤り.

(誤りa,b,cの具体例)
a. 10001 --> 1001    2,3,4番目いずれかの0が削除された.
b. 10001 --> 101001  2番目と3番目の間に1が挿入された.
c. 10001 --> *0001   1番目の1が消失した.


2. 提出先
8月26日(金)17:00までに実行委員会宛にソースコード(実行環境(OS,コンパイラ)も明記)とa,b,cそれぞれの実行結果のキャプチャ画面を送ってください。

誤り訂正符号のワークショップ実行委員会
ECC-WS2016@ict.cei.uec.ac. (@より前のアルファベットを小文字にして末尾にjpを付加してください)
件名:企画セッション課題


3. ワークショップ当日
提出されたソースコードは実行委員会で確認し,特に優れたものにはワークショップ当日表彰し,簡単に実行結果をプレゼンしていただきます。各自プレゼン用のPCをお持ちください。


4. その他
不明な点は上記ワークショップ実行委員会宛におたずねください。


5. 優秀者
以下の三名を優秀者として表彰しました(敬称略)。

野崎隆之(山口大学)
萩原学(千葉大学)
柴田凌(東京理科大学)

また、以下の方が当日飛び入り参加でソースコードを発表してくださいました(敬称略)。
Justin Kong(千葉大学)

会場へのアクセス

会場: ニューハートピア

会場へのアクセスの詳細はこちらをご覧ください.

8月31日に武雄温泉駅と会場間の無料送迎バスを手配します.利用される方は参加・宿泊・昼食申込フォームからお申し込みください.

お問い合わせ

本ワークショップに関するお問い合わせは,実行委員長 細谷 HOSOYA@rs.tus.ac. (@より前を小文字にして末尾にjpを付加してください)宛てにお願いします.


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