日程 2015年9月2日(水) 〜 4日(金)
会場白山菖蒲亭 (石川県加賀市)
主催 電子情報通信学会 情報理論とその応用サブソサイエティ
併催 電子情報通信学会 情報理論研究会
実行委員会 野崎 隆之(山口大学,委員長), 笠井 健太(東工大), 萩原 学(千葉大), 廣友 雅徳(佐賀大), 細谷 剛(東京理科大), 八木 秀樹(電通大), 安永 憲司(金沢大学)

 

開催趣旨

プログラム

本年の実施形態

講演申込み (一般セッション)

スケジュール

7月 2日(木) ワークショップ講演申込 受付開始

7月13日(月) ワークショップ参加申込/宿泊申込/懇親会申込 受付開始

8月 3日(月) ワークショップ講演申込 締切

8月 3日(月) ワークショップ参加申込/宿泊申込/懇親会申込 締切

8月10日(月) ワークショップ講演申込 締切:延長しました

8月10日(月) ワークショップ参加申込/宿泊申込/懇親会申込 締切

8月10日(月) 振込締切

9月2日(水)〜4日(金) ワークショップ開催

参加・宿泊申し込み

特別講演

特別講演1:内川 浩典 (東芝)
【題目】 プリコードの無いプロトグラフに基づくLDPC符号の設計とMLCフラッ シュメモリのセル間干渉抑制について
【概要】 本講演では,講演者がUC San Diego滞在時に得た2つの研究成果について述べる. 1つ目は,プリコード(パンクチャ)ノードを持たないプロトグラフに基づく LDPC符号 の設計に関する研究で,提案する設計手法により,既存のLDPC符号よりも良好な 復号性能を持つLDPC符号が得られることを,計算機シミュレーションにより示す. 2つ目はMLCフラッシュメモリにおけるセル間干渉抑制に関する研究で,セル間干渉 によって発生する読み出し誤りの様子を測定データを交えて紹介した後, ランレングス制限符号を用いることでセル間干渉による読み出し誤りが低減される ことを,実際のフラッシュメモリを使った実験結果により示す.

特別講演2:金子 晴彦(東京工業大学)
【題目】 挿入/削除/反転誤り通信路に対する誤り訂正符号
【概要】 挿入/削除/反転(IDS:insertion/deletion/substitution)誤り訂正符号は, 磁気記録媒体のひとつである Bit patterned media (BPM)などに有効に適用 できることが期待される.本講演では,BPMを対象としたIDS通信路のモデル 化,マーカーとLDPC符号を用いたIDS誤り訂正符号化法,復号アルゴリズムと その高速化法,等について研究成果を紹介する.

特別講演3:森 立平(東京工業大学)
【題目】 ホログラフィック変換とループ計算
【概要】 ホログラフィック変換とはファクターグラフの分配関数に対する表現の変換であり 符号理論における MacWilliams の恒等式の一般化でもある。 本発表では最近発表者によって考案されたホログラフィック変換の新しい解釈を 紹介する。 また、符号理論、機械学習でよく用いられるアルゴリズム belief propagation に関係する loop calculus と呼ばれる等式がホログラフィック変換から導出されることを紹 介する。 さらに発表者によるホログラフィック変換の理解を用いると belief propagation と loop calculus を 量子力学や一般確率論に対してごく自然に一般化できることを紹介する。

特別講演4:藤原 祐一郎(千葉大学)
【題目】 What if my syndrome is not reliable either? Coding theory for somewhat fault-tolerant quantum computing
【概要】 We consider error correction based on syndrome decoding in a situation where the extracted syndrome may also be erroneous. The simplest toy model is faulty decoding with a binary \([n,k]\) linear code \(\mathcal{C}\) with its \(m \times n\) parity-check matrix \(H\) over a binary symmetric channel, where the extracted syndrome \(\boldsymbol{s}\) of a received vector \(\boldsymbol{y} = \boldsymbol{c}+\boldsymbol{e}\) with \(\boldsymbol{c} \in \mathcal{C}\) and \(\boldsymbol{e} \in \mathbb{F}_2^n\) is the sum \(\boldsymbol{s} = H\boldsymbol{y}^T + \boldsymbol{f}\) of the correct syndrome \(H\boldsymbol{y}^T\) and a random binary vector \(\boldsymbol{f} \in \mathbb{F}_2^{m}\) chosen from some probability space. In other words, the channel produces noise \(\boldsymbol{f} \in \mathbb{F}_2^{m}\) on the syndrome bits on top of the usual noise \(\boldsymbol{e} \in \mathbb{F}_2^n\) on the transmitted codeword. This talk focuses on how this simple scenario is related to the phenomenological error model in the context of fault-tolerant quantum information processing and what we can do with combinatorics.

入門講義

入門講義1:眞田 亜紀子 (電気通信大学)
【題目】Constrained coding and its applications for data storage media
【概要】 Constrained coding is a coding scheme which can reduce the likelihood of errors when noise patterns in the channel are anticipatable. More precisely, constrained coding encodes data so that encoded data does not have sequences which can be easily affected by the noise. It has been mainly used in data storage media such as CDs and DVDs.
In this talk, we first cover the fundamental concepts and important results on constrained coding. Indeed, the study of constrained coding has a strong relationship with graph theory, so we will see how graphs are used to compute the capacity or to construct an encoder/decoder. We then briefly discuss an application of constrained coding towards flash memories.

入門講義2:萩原 学(千葉大学)
【題目】置換符号〜Ulam距離、Kendall-tau距離、ユークリッド距離など〜
【概要】一般に、置換符号は二元符号でも線形符号でもない。 さらには、 ハミング距離ではない幾つかもの距離構造(位相構造)を考慮する 独特の体系が拡がるクラスである。 本講義では、基本的な距離構造を軸に、 置換符号ならではの話題を紹介していく。

入門講義3:松井 一(豊田工業大学)
【題目】符号理論と離散フーリエ変換
【概要】符号理論,特に誤り訂正符号と離散フーリエ変換(DFT)には深いつな がりがある.本講演では,符号理論とDFTの導入から説き起こし,1次元や多次元 のDFTがどのように用いられているか,また各種の高速DFT(FFT)との関係につ いて述べる.最後にこの分野における講演者の最近の結果を分かり易く紹介する.

会場へのアクセス

会場: 白山菖蒲亭

会場へのアクセスの詳細はこちらをご覧下さい.

9/2(水)には 加賀温泉駅と白山菖蒲亭との間で送迎バスが運行されます. 発車場所は加賀温泉駅の改札口を出た辺りです (加賀温泉駅の改札口は1つのみです). 発車時刻は11:35, 12:20, 13:00の3回です。

お問い合わせ

本ワークショップに関するお問い合わせは,実行委員長 野崎(tnozaki@yamaguchi-u.ac.jp)宛てにお願いします.


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