fabとビッグデータとホームセンター

今日現在の研究キーワード
 「fab(ふぁぶ)」「ビッグデータ」
をご存じ?

「fab」というのは
 個人レベルでなんでも、楽しくものづくりしちゃおう。
という意味。
パーソナルファブリケーションの略。

情報技術が革新的に進んだこと。
それを応用して、物理的なものづくりが簡単になったこと。

例えば、ワイドショーなどを騒がせている
 3Dプリンター
の利用。
花瓶、コップ、インテリアなど、自分で好きなものを自宅で作れちゃう。

「ビッグデータ」というのは
 少し前のスパコンでも手に負えなかったほどの大量のデータの処理を、
 最近のパソコン(場合により複数台)を使うことでデータ活用できてしまう、
 最新の計算方法とデータの組合せ。そして、実社会への活用。
という意味。

これまでは顧客データや天候データなどが大量すぎると、
手に余ってしまい、意味のないものにしかならなかった。
ところが最近は、そんなデータからも、顧客の癖とか
異常天候の予測なども掘りだせるようになりました。

ここまでは、現在の話。

僕の予測では、これらを利用したビッグビジネスが、
今後10~20年のビジネス界を賑わせる。

そして、僕の直観だと、これら二つが独立したものだけでなく、
組み合わせたものに大きな市場が産まれる気がする。

そこで注目したいのが、ホームセンター。
ホームセンターに売られている大量の品々。
どうやって活用すると実生活が豊かになるか、
fabとビッグデータの技術を組み合わせることで
革新的な利用方法が産まれるだろう。

つまり、
 個人個人が、好みに合ったインテリアを、自宅で「気軽に安価に製造」できる。

そういう社会がやってくるのでは。


千葉駅がさー!

娘(まりな、Marina:2歳2カ月)の口癖というか、なんというか。

 まりな「あのさー」

と口を開いたと思うと

 まりな「千葉駅がさー」

と続き

 まりな「いちごと! メロンと!」

そして、そして

 まりな「あと、何だっけ?」

という不思議な展開。

油断すると

 まりな「千葉駅がさー!」

と、千葉駅の話をしてきます。
うーん。意味がわからん。

あまりにも意味がわからなくて、
 意味不明=千葉駅
という公式ができそうな気分。

#そんなことを、数学者が言うべきでないわけですが、御愛嬌。

ニュースとかで、悪い事件が起きたときとか、
 アナウンサー「犯人は現場近くで身柄を確保されましたが、意味不明なことを口にしているとのこと」
なんて聞くと
 犯人「千葉駅がさー!」
とか言ってるシーンを想像してしまう。

何故に、娘が千葉駅と口にするのかは
良く分かりません。
とりあえず、親として、
一度くらい千葉駅に連れて行ってあげようと
思ってます。


大学祭と同窓会とエントロピー

大学祭が終わり、同窓会が終わり。
で、次は、というと。
来年度の授業内容やスケジュールを考える季節に突入。

千葉大学理学部数学・情報数理学科の学生が
より良い、深い、本質的な符号理論を学べる環境を
作っていきたいと思ってます。

ところで、先日、
私の担当している授業で小テストを行いました。
そのうちの1題が

・二元対称通信路(ビット反転率p)の通信路容量が 1-h(p)であることを示せ。
 ただし、h()は二値エントロピー関数。

という問題。
結構、正答率が高くて、嬉しかった。

みんな、しっかり、勉強してますね。
凄いです。