第9~12回は
動画「Secret Sharing Explained Visually 」
の内容を学びます。
第12回の終わりに課題を出します。
指示に従い提出して下さい。
必要に応じて
「字幕」を利用したり、
「再生速度」を調整して、
内容を理解していきましょう。
以下、動画を理解する為のヒントを記載します。
第10回は
動画の
2:01~4:00
の理解を目指します。
■2:01~2:30
modular arithmetic は 法をとる と言う意味で使われています。つまり整数剰余環での演算、高校数学と考えれば良いでしょう。
digit by digit は 各桁ごとに という意味です。上の意味で、整数環を10が生成するイデアルで割った剰余環を考えれば良いというだけの話です。このようにすると、平文(ここでのsecret)と秘密鍵(ここでのrandom number)と暗号文(ここでのrandom secret)が高校数学で計算される様子が映像化されて楽しいのではないでしょうか。
■2:31~3:00
ここでの extract も 元に戻す という意味です。ニュアンス的には、隠れていたものを抽出するときに使うことがあります。
同様に reverse も元に戻す という意味で使われています。こちらは操作をひっくり返すというニュアンスです。剰余環の演算ならではの雰囲気を感じるのではないでしょうか。
one-time pad という言葉が出ました。日本語でもワンタイムパッドと呼ばれます。暗号の安全性を情報理論で示すとき、最初の例で使われることの多い暗号方式です。数学的にきれいに、安全性を証明できます。証明を発見したのはClaude Shannon(シャノン)です。
■3:01~3:30
ここから秘密分散プロトコルのシナリオが説明されます。聞き逃さないようにかつ、しっかり理解して下さい。
秘密分散プロトコルの安全性は、情報理論によって、数学的に正確に記述できます。
情報理論の講義を取っている学生は、エントロピー、同時エントロピー、相互情報量などを活用して、安全性の定義とその証明に挑戦してみましょう。
■3:31~4:00
秘密分散プロトコルと消失誤り訂正符号の繋がりがわかる流れになっています。
消失誤り訂正符号は1つ目の動画「Hamming & low density parity check codes」で説明しています。
繋がりを把握しておきましょう。
Adi Shamirは人名です。 RSA暗号の発明者としても知られています。RとAに挟まれた S の人です。
curve は 曲線 という意味です。幾何学等でも使われる言葉です。