100年後の電子情報通信技術

講演案内ですよ~。
電子情報通信学会より講演依頼を頂きました。

数学と電子情報通信の未来についてお話させていただきます。

 

大会委員会企画セッション TK-1. 100年後の電子情報通信技術

日時:3月20日(水) 13:00-16:55
会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 54号館 402教室
プログラム:
https://www.ieice-taikai.jp/2019general/jpn/webpro/_html/tk.html#tk_1

13:00-13:05 開会挨拶
 基礎・境界ソサイエティ会長・岡 育生(大阪市大)、NOLTAソサイエティ会長・神野健哉(東京都市大)

13:05-13:30 「電子情報通信と数学 ~基礎・境界の視点から~」 萩原 学(千葉大)
13:30-13:55 「電子情報通信と数学 ~非線形方程式の計算機援用証明~」 大石進一(早大)
13:55-14:20 「100年後の未来に向けた通信技術の進化」 岡崎義勝(NTTネットワーク基盤技術研)
14:20-14:45 「100年後の社会的課題解決に向けた情報通信技術開発の方向性」 三宅 功(NTTデータ先端技術)

14:45-14:50 前半終了挨拶/通信ソサイエティ会長・漆谷重雄(NII)

14:50-15:05 -----休憩(15分)-----

15:05-15:10 後半開始挨拶/エレクトロニクスソサイエティ会長・粕川秋彦(古河電工)

15:10-15:35 「超長期保管メモリシステムの必要性とその展望」 小林敏夫(芝浦工大)
15:35-16:00 「量子情報科学の世紀」 中村泰信(東大)
16:00-16:25 「脳科学が拓く未来の情報通信」 神谷之康(京大)
16:25-16:50 「ディジタルサイボーグ」 稲見昌彦(東大)

16:50-16:55 閉会挨拶/情報・システムソサイエティ会長・相澤清晴(東大)

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報告:第4回 誤り訂正符号のワークショップ

第4回 誤り訂正符号のワークショップが終了しました。
報告を書かせて頂きます。
まずは基本データ。

日程 2015年9月2日(水) ~ 4日(金)
会場 白山菖蒲亭 (石川県加賀市)
主催 電子情報通信学会 情報理論とその応用サブソサイエティ
併催 電子情報通信学会 情報理論研究会
実行委員会 野崎 隆之(山口大学,委員長), 笠井 健太(東工大), 萩原 学(千葉大), 廣友 雅徳(佐賀大), 細谷 剛(東京理科大), 八木 秀樹(電通大), 安永 憲司(金沢大学)

関東の人達にとっては
北陸新幹線に乗車するチャンス!
という企画。
ここだけの話。
 乗り心地 良かったよ。
ここだけの話。

3日間の構成ですが、
・2,3日は誤り訂正符号のワークショップ本体
・4日は情報理論研究会
の2つの企画となっていました。

ワークショップ本体の講演内訳は
・入門講義3件
・特別講演4件
・一般講演9件(うち2件が国際会議報告)
でした。

参加者は40名強。
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大学関係者が大半を占めていましたが、
東芝や日立といった大企業の研究者も参加&講演されていました。

産業界も学術界も一緒に議論できるのが、
符号理論の良いところですね。

数学が現実社会で使われていることを
肌で実感できるという。

今回は学生の参加者が多かった。
符号理論の未来の拡がりを感じた。
めでたいよ。

千葉大からは萩原研の学部生2名、大学院生1名が参加。
新しい科学・符号が産まれるとはどういう状況なのかを
経験できたかな。
できたと信じよう。

数学科って学生(特に学部生)を研究集会に連れて行かない研究室が
多いのだけど、萩原研はむしろグイグイ引き連れていくというポリシーなのです。
なかなか珍しい研究室なのです。

話は戻って、
ワークショップで講演された
研究話題は幅広かったです。
だけど、
 挿入削除誤り訂正符号
の割合が多かった気がしました。
(私もその話題で講演しました。)

最近の符号理論って
古典的な符号からの脱却傾向にあると
僕は感じているのだけど、
このワークショップでも
そういう感じになっているのかも。

会場は非常に良い宿で、
食事がべらぼうに美味かった。

あの宿(白山菖蒲亭)は、プライベートでも行きたいレベル。
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最後に、自分の話でなんですが、
2件の講演をさせて頂きました。

1つは「置換符号」の入門講義。
あまり日本で研究が進められていない置換符号について
世界で注目されている研究課題を解説しました。

もう1つは「Helberg符号の挿入削除誤り訂正性の別証明」。
Helberg符号の性質に関しては歴史のある問題なのですが、
それが最近解かれた。
私はそれをよりシンプルに証明する方法を思いついたので
紹介したという話です。

講演後に、スライドのコピーを欲してくれる聴講者が複数居たので、
頑張った甲斐があったなと、自画自賛なのです。